子どもは''好き''を見つけ、''自分らしさ''を表現する才能があると改めて感じました。『ゆめパのじかん』では、その才能を最大限に発揮し、大人にはない行動力を爆発させている、子どもたちの輝く瞬間をリアルに映し出しています。
周りと同じである必要なんてなく、自分らしさを持つことが大切だということを子どもたちが教えてくれました。
年齢問わず、多くの方にこの作品を観ていただきたいです。
中川 翔子(歌手・タレント)
未来はひとりひとりの手作りの希望からしか生まれない。
谷川 俊太郎(詩人)
「ゆめパのじかん」は、ひたすら、「ゆめパ」にやってくる子どもたちの姿を追い、その言葉を拾うことでできた映画だ。しかし子どもたちの言葉や姿を追っているうちに、学ぶとは何か、遊ぶことの価値、働くことの意味がずしんずしんと伝わってくる。無心に遊ぶ子どもの笑顔、職人さながらの真剣な眼差しに、私達が今失おうとしている「こどものじかん」の大切さを思い知らされる。ここに描かれているのは、私達人間にとって、決して失くしてはならない、「希望」なのだと思う。
明橋 大二(「子育てハッピーアドバイス」著者)
子どもが無心にアリを追っている。
泥んこになって、宙を飛び、風と一緒に踊っている。
なんて豊かな時間だろう。
自分の居場所と出会えた子どもは幸せだ。
そこには子どもと真摯に向き合い、葛藤しながら
面白がりながら、見守り続ける大人がいる。
そうしてのびのびと、いきいきと、ありのままの“子ども”が輝き出す。
“ゆめパ”だけじゃなくて、学校も、家庭も
子どもが安心できる居場所がもっとたくさんあるといい。
これからの世界を作るのは子どもたちだから。
浅田 さかえ映画「屋根の上に吹く風は」監督
大人の都合や理想を子どもに押しつけて、評価して選別するような今の日本社会で、子どもの思い、居場所、いのちを本気で守ろうとする大人たちがいる。そんな場所がある。
何をしても、しなくても、自分は自分のままでいい。そうすれば子どもたちはみずから動きだす、自分の道を探しだす。行き先は「やりたいこと」が教えてくれる。
この映画は、大人がいつのまにか掛けてしまっている、子どもへの評価メガネをとっぱらってくれる。
天棚 シノコ(『学校が合わなかったので、小学校の6年間プレーパークに通ってみました』著者)
これは川崎市子ども夢パークについての最強のプロモーションムービーだ。ゆめパで過ごす子どもたちの表情、しぐさ、発する言葉がたまらない。その時間・空気感を伝える撮影・編集がたまらなく心地よい。子どもにとって必要なもの、社会が大切にすべきものが、ひたひたと伝わってくる。あぁ、すべての子どもたちに「子ども夢パーク」を!!
飯田 基晴(ドキュメンタリー映画作家)
遊びと学びを、子どもたちの手に取り戻そう!
土と廃材と火と水と自然と仲間たち、見守る大人。
小さな手が働きかければ何でもできる。ワクワクドキドキが止まらない。
子どもたちは全身をつかって考え、育つ。それぞれの時間で。
子どもたちが主人公になれる場所、もっとあちこちにつくれるんじゃない?
子どもの中にあるキラキラ光る原石。
それを育むことの大切さを大人が考える時間を、この映画は与えてくれた。
大人たち、Are you ready?
太田 直子(映画「月あかりの下で」監督)
「さとにきたらええやん」の監督 重江良樹くんらしい素敵な映画だ。映し出された、子ども達の笑顔 輝いている目… 90分素敵なじかんだ。
俺も学校には殆んど行かなかった、友達や先生が嫌いだったんじゃない、大人達が決めたルールに従って、学歴学歴と洗脳し、無理矢理抑えつられて勉強させられるのが嫌だったんだ。
そんな俺と似た子ども達がこの映画にはたくさん出てくる。大人達は、子ども達の本来の姿をこの映画で見るべきだ。
川本 貴弘(映画「かば」プロデューサー、監督)
おとなの期待感に押しつぶされそうな子どもたち。
そんな子どもが自分をとりもどすための時間と空間、それが“ゆめパのじかん”。
やる気、本気が満ち溢れ、目の色を変えて遊びまわる子どもたち。
おとなもつられて元気に。
こども夢横丁でお店を造る子どもたち、やるじゃん!
子どもには力があるのだ。無いのは力を発揮する機会。
そう、それが“子どもの権利を大切にするまち”、かわさきなのだ。
喜多 明人(川崎市子どもの権利条例作成委員会座長/早稲田大学名誉教授)
「生きる力を育む」という「生きる力」とは? 突きつめれば「自らを死なせない力」だと私は思っている。日本の子どもたちが命を絶つ理由の一番は、今なお学校問題。「学校に行かないとダメになる。生きていけない」という誤った通念。その呪縛を、ゆめパの「ありのままの自分を生きられる時間」の中で、子どもたちはゆっくり、ゆっくり、解いていく。寄りそいながらも大人は「手出しはしない」「強制はしない」。安心と自律心を育んでいく。
淡々と過ぎていくようで、気がつくと個性あふれる子どもらの魅力にハマって別れ難くなっている。優しい映画。みんなに観てほしい。
北村 年子(ノンフィクションライター/ホームレス問題の授業づくり全国ネット代表理事)
大人の都合で完成できなかった秘密基地。
笑われるのが嫌でやめてしまった好きなこと。
そんな子ども時代の記憶と折り合いをつけながら
数十年経った今でもゆっくりと自分を育て直している。
ゆめパでの日々を追体験しながら、あの頃の自分が
欲しかった(そして今でも探している)居場所が
存在している事を思うだけで、なんだかちょっと救われる気持ち。
キニマンス塚本ニキ(ラジオパーソナリティ/翻訳家)
大人が子どもを深く信じるということが醸し出す、なんとなく温かく、なんとなく柔らかい、どこか無理のない雰囲気を感じた。
歩みつつ悩む、悩みつつ歩む、その人生の歩き方にじっくりとつきあって、つきあう方も不安をいっぱい感じながら、
でも子どもたちを信じる、信じ続けようとする、それがゆめパのスタンスなのでしょう。
このスタンスは、ゆめパだけでなく、子どもの育てにかかわるすべての人間が持つものだと思います。
汐見 稔幸(教育学者/東京大学名誉教授 /白梅学園大学名誉学長)
いい映画でした。子どもが普通で、自分らしくて、こういう子どものままでいられる時間や場所がなんでなくなってしまったんでしょう。
子どもがちゃんと自分で育っていくことを、ちゃんと感じ考えていることを、私達よりちゃんと意欲的に生きていることをおとなは知らなすぎます。お節介は控えめにして、子どもを信じましょうという映画です。
柴田 愛子(「りんごの木」代表/保育者)
人には、自分の人生の「今」を自分で決められる時間が必要だ。大人から予定された学びをスケジュール通りにではなく、自分のペースで、心の赴くままに。うれしいことも、うまくいかないことも、全部自分のもの。それが「遊ぶ」ということ。そんな時間をたくさん重ねて、人は自分で自分の人生を創っていけるようになる。「そういう時間が、すべての子どものくらしの中にあってほしい」と、静かに語りかけてくれる映画です。
嶋村 仁志(TOKYO PLAY代表/日本プレイワーク協会代表
ヒトもいろいろ。価値観もいろいろ。やり方のいろいろ。いろいろあって人生やん。みんな、幸せになるために生まれてきてんやから、なっ。せっかくの時間やで!自分のやりたいこと、やるべきことに精一杯やる、じゃなくやり切ろう!
大人の事情で愛が違うガキも土団子も磨けば光る。いま見える世界がすべての子どもたちに、まだ見えない世界を見せることできるのが大人の役目。それをどう判断するかは、子どもたち。「親」の漢字そのもの。見守るのも愛ですね。
SHINGO★西成(アーティスト/ラッパー)
ゆったり、ほっこり、やさしい、柔らかい気持ちに心がいっぱいになった。
子どもを、もっともっと信じたくなった。信じていいんだ。
子どもがやりたいと思うこと、邪魔したらあかん。
子どもは、自分でその「とき」を生きている。
「うまれてきて良かった」と感じ、思えるために。
この世に生まれ、生まれおちたその場で、
子どもは惜しみなく自分の「生きる力」で生きている。
「居場所の力」と「子どもの力」とゆったりと流れる「じかんの力」。
子どもを信じる大人がいっぱい増えればいいのにね。
荘保 共子(認定NPO法人こどもの里 理事長)
大人が幸せそうでない国では、子どもは大人が歩いたレールと同じレールを歩きたくない。
我慢した先に幸せが見えないのに、普通に生きろってなんで言えるんだろう。どうして頑張れって言えるんだろう。
子どもたちは、もっといい人生を歩みたいと叫んでいる。新しい時代を作ろうとしている。闘うのって面倒くさい。でも子どもたちは、日本のあたり前と闘っている。
・・・闘う子どもたちを支えるコミュニティの映画です。
武田 信子(一般社団法人ジェイス代表理事)
子どもの楽園みたいなゆめパで過ごす子たちだって、"学校に行かないこと"への世間のまなざしから、解き放たれているわけではない。それでも、ここで思いきり遊んで、たくさん考えて、自分の道を探す子どもたちは、たくましくってカッコいい。そして、とても愛おしい。
“思いきり遊べること”も、“ちゃんと悩めること”も保障してくれるゆめパは、素敵な居場所に違いないけれど、本当は私たちは「ゆめパはすごい」などと言っている場合ではないのだ。“ゆめパのじかん”は、すべての子どもに、必要なのだから。
武田 緑(教育ファシリテーター/ School Voice Project呼びかけ人)
未来の学びについて謳ったユネスコの「ESD(持続可能な開発)に関するベルリン宣言」には、次のように強調されています。
《これからの時代は、子ども達が〈生きることを学び、学ぶことを生きる〉ー そんな学びが実現されなくてはならない。》
『ゆめパのじかん』は未来の学びを考えるヒントがたくさん散りばめられている映画。暮らしと学びを分け隔てないで生きる素敵な子ども達と出会えます! ​​
永田 佳之(聖心女子大学 現代教養学部 教授、グローバル共生研究所 副所長)
子どもの日常は「動」もあれば、「静」もある。「動」を作り出すために「静」の営みは必要だ。大人は管理された窮屈でカチカチな「時間」を生きている。それに引き換え、子どもはしなやかに流れる自由で深い「じかん」を生きている。子どもから「じかん」を奪ってはいけない。子どもは、自分で、他者の力を借りて、悩み、考えている。大人は、子どもが過ごす「じかん」から学ぶことで、子どもとパートナーシップを育めるのだ。 ​​
長谷川俊雄(白梅学園大学 子ども学部 教授、社会福祉士、精神保健福祉士)
「子どもは自分で考えて決断することができない庇護すべきか弱いイキモノである。だから、我々オトナは彼らを守り、教え、”正しい道”に導かなければならない」。『ゆめパのじかん』を観た後はそんな思い込みがきっと一掃されてしまうだろう。無気力で勉強嫌いと思われがちな不登校児のイメージも変わるかもしれない。
深爪(エッセイスト)
子どもたちの想像力が実現していく解放感に胸がいっぱいになる。そのための空き地でありくりかえし続く日々であり、青い空や雨なのだ。「ちっぽけな存在」にさせられた子どもたちがそれぞれのしかたでしなやかに成長する姿を、カメラは客体化するのではなく語り合う仲間のまなざしで収めている。
村上 靖彦(大阪大学 人間科学研究科 教授)
椅子ができたり、鳥が生まれたり、砂粒の光が浮かび上がったり。そのたびになんだかわからない感動みたいなものが何度も何度も押し寄せてきた。真剣に生きられるってすごいことだ。転んでもいい時間を生きられるってとてもすごいことだ。
望月 優大(ライター)
ユメパの子どもたちはなんでもありで「遊び」にする。危険も汚れもやり過ぎも格闘もある。その「遊び」には、「ガッコ」や「シャカイ」が固執しがちな、「何かのため」と(学びや育ちのためとか)いうりっぱな目的はほとんど付随していない。でも、仲間と大人がいて、しんどい過去や生活や不安もいっぱいあった。子どもたちはココ(ユメパ)で息を吹き返し未来に向かおうとする。この映画は「遊び」とそれを基盤にした「再生」の物語だと思った。
山野 良一(沖縄大学福祉文化学科教員/「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク世話人)
子どもたちの目つき・顔つきに感動した。ここでは、他人から夢を与えられなくても、自分で自分の夢を見れる人間、暑いのか寒いのか、自分で体温調節できる人間が育っている。
湯浅 誠(社会活動家・東京大学 特任教授/認定NPO法人全国こども食堂支援センター/むすびえ 理事長)